懸樋のブログKAKEHI’s Blog
兵庫県 豊岡市 出石 芝居小屋 劇場 『永楽館』 前編
2010.12.02
出石そばで有名な兵庫県豊岡市の出石町に、近畿で最古の芝居小屋『永楽館』があります。
明治34年に竣工開館して、その当時は歌舞伎をはじめ新派劇や寄席などが上演されて但馬の大衆文化の中心としてとても栄えていたようです。
しかし時代の流れとともに活動写真の上映が中心になり、やがてそれもテレビの普及や娯楽の多様化などにより昭和39年に閉館されてしまい、個人の所有だったこともありそのまま放置されていました。
その後、40年以上の時が流れて平成20年に大改修されて『永楽館』が甦りました。
100年以上の歴史をもつ劇場建築です。
1901年竣工 木造2階建て 延べ床面積610.89㎡
80%以上既存の木材を使用して復元されていて、
その他の材料も古い集会所などの古材を使用しています。
ちなみに反対側の道路から見ると、
片岡○○、中村○○や坂東○○などたくさんののぼりが立っています。
入口です。中に入ってみると、
少し薄暗くて雰囲気たっぷりです。さらに中に入ると・・・
劇場建築どーーーん!
舞台、桟敷、枡席、まさに芝居小屋ですね。
桟敷席の中にある平均台のようなところを通って、お茶やお弁当を運んでいたそうです。
初めてなんですが、なんかとてもなつかしい感じがします。
こういう感じ、日本人のDNAにもともと組み込まれているんじゃないでしょうか。
ちょうちんの雰囲気もばっちりですね。
両サイドにはレトロな広告があってさらに盛り上げてくれます。
当時はすごいステータスだったんじゃないでしょうか。
これが『花道』です。
いいですねぇ、ここから役者さんが登場です。
なんかその気になってきました。
花道を歩いて行くと、床が一部分、開くようになっています。
これは『スッポン』といって、ここから河童や妖怪などの役が下から出てきて
観客を驚かせたりするところです。
一番前の花道の横が「いの一番」の席になってます。
「いの一番」の席から舞台を見たところです。迫力ありますね。「よっ!○○屋!!」
舞台に上がると、直径6.6mの床がまわるようになっていて劇の場面が変わるようになっています。
客席の方を向くと、照明があたって、もう完全に役者気分です。
舞台の上を見ると『ぶどう棚』といって、幕を吊ったり、
雪や花吹雪を散らしたりするところがあります。
永楽館のぶどう棚は役者が宙刷りできるよう頑丈にできています。
舞台右側には『太夫座』と『囃子場』があってここから義太夫や三味線、太鼓を演奏します。
いたるところに当時の「なんとか太夫」とかの落書きがあります。
舞台の奥の2階は楽屋になっていて、
ここでお化粧をしたり、
カツラをつけたりします。
ん?「ライトショウ 正司ハナエ」? かしまし娘でしょうか。
また舞台に降りてみると、お風呂があります。
ここでお化粧をおとしていたんでしょうか。
舞台の左側には『奈落』があります。
ここから下に降りることができます。
後編につづく
明治34年に竣工開館して、その当時は歌舞伎をはじめ新派劇や寄席などが上演されて但馬の大衆文化の中心としてとても栄えていたようです。
しかし時代の流れとともに活動写真の上映が中心になり、やがてそれもテレビの普及や娯楽の多様化などにより昭和39年に閉館されてしまい、個人の所有だったこともありそのまま放置されていました。
その後、40年以上の時が流れて平成20年に大改修されて『永楽館』が甦りました。
100年以上の歴史をもつ劇場建築です。
1901年竣工 木造2階建て 延べ床面積610.89㎡
80%以上既存の木材を使用して復元されていて、
その他の材料も古い集会所などの古材を使用しています。
ちなみに反対側の道路から見ると、
片岡○○、中村○○や坂東○○などたくさんののぼりが立っています。
入口です。中に入ってみると、
少し薄暗くて雰囲気たっぷりです。さらに中に入ると・・・
劇場建築どーーーん!
舞台、桟敷、枡席、まさに芝居小屋ですね。
桟敷席の中にある平均台のようなところを通って、お茶やお弁当を運んでいたそうです。
初めてなんですが、なんかとてもなつかしい感じがします。
こういう感じ、日本人のDNAにもともと組み込まれているんじゃないでしょうか。
ちょうちんの雰囲気もばっちりですね。
両サイドにはレトロな広告があってさらに盛り上げてくれます。
当時はすごいステータスだったんじゃないでしょうか。
これが『花道』です。
いいですねぇ、ここから役者さんが登場です。
なんかその気になってきました。
花道を歩いて行くと、床が一部分、開くようになっています。
これは『スッポン』といって、ここから河童や妖怪などの役が下から出てきて
観客を驚かせたりするところです。
一番前の花道の横が「いの一番」の席になってます。
「いの一番」の席から舞台を見たところです。迫力ありますね。「よっ!○○屋!!」
舞台に上がると、直径6.6mの床がまわるようになっていて劇の場面が変わるようになっています。
客席の方を向くと、照明があたって、もう完全に役者気分です。
舞台の上を見ると『ぶどう棚』といって、幕を吊ったり、
雪や花吹雪を散らしたりするところがあります。
永楽館のぶどう棚は役者が宙刷りできるよう頑丈にできています。
舞台右側には『太夫座』と『囃子場』があってここから義太夫や三味線、太鼓を演奏します。
いたるところに当時の「なんとか太夫」とかの落書きがあります。
舞台の奥の2階は楽屋になっていて、
ここでお化粧をしたり、
カツラをつけたりします。
ん?「ライトショウ 正司ハナエ」? かしまし娘でしょうか。
また舞台に降りてみると、お風呂があります。
ここでお化粧をおとしていたんでしょうか。
舞台の左側には『奈落』があります。
ここから下に降りることができます。
後編につづく