懸樋のブログKAKEHI’s Blog

「快適な住まい」

2010.02.06

「外断熱」とか「高気密」という言葉をよく聞くようになりました。ハウスメーカーさんや住宅会社さんのなかでも外断熱や高気密を売りにされているところが増えてきました。

外断熱や高気密であれば「快適な住まい」のように思ってしまいます。そもそも「外断熱」「高気密」ってどういうものなのでしょうか。

外断熱とは家の構造躯体の外側に断熱材を張る工法のことで、外気の影響を受けにくく、一般的な内断熱と比較して断熱性能が高いという特徴があります。高気密とは室内が密閉され、空気を通しにくい状態をいいます。

どちらも外部からの影響は少ないですが、その反面、家の中に風が通りにくくなってしまうという共通した特徴があります。風が通らない家が「快適な住まい」といえるのでしょうか。

現代では日中に家に誰もいないことが多くなってきていて、適切な換気も難しくなってきています。昔からある日本の気候にあった家のつくり方や床や壁材などにできるだけ自然な素材を使用すれば、家も呼吸しますし、住まう人も自然にリラックスして暮らすことができると思います。

本当にいい「快適な住まい」は、まず住まう人の使い勝手や居心地を考えることが大切です。工法はそのあとでもいいと思います。


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